海のある町で暮らす

湘南地区に建てられた築30年ほどのマンション。リビングから見える窓の景色は松林。そして道を挟んだ向こう側には湘南の海。自分の趣味を思いっきり楽しめるように。この町にあった暮らし方が出来るように。そんな思いから承ったリフォームです。名づけたリフォームタイトルは『One’s hobby 海のある町に暮らす』お施主様の暮らしへの思いと中山建設の職人たちの家創りへの想いが重なって素敵なリフォームになりました。

初回ヒアリングから、お施主様のこだわりや思いをお聞きし何度もお打合せを重ね出来上がったフロアプランがこちらです。
一番に目を引くのはやはりエントランスの土間空間(Earthen Froor)
こちらではご趣味である自転車を飾っておいたり、手入れをしたりされるとの事。
一部屋分を減らすことになりますが、その分空間をのびやかに使うことが出来ます。

玄関の befor after です。広々とした土間にアクセントカラーの 赤い壁。
黄色や赤となどの原色に近い色は綺麗に発色させるのが難しいため、
今回この杉の荒木を仕上げる為7回塗りをしたと言う、佐藤塗装さん渾身の壁。

「ぜひ皆さんに見せてあげて欲しい」と、佐藤塗装さん。
職人にとっては 難しい仕事=楽しい仕事 なのかもしれませんね。

 

ご趣味である自転車をメンテナンスする為の広々とした土間スペースは、
入った瞬間からこの家に住まわれている方の趣味が伝わる楽しい空間に仕上がりました。

ご紹介は寝室へと続きます。

 

間取りを変更して大きく作られた寝室には、大きなウォークインクローゼット。
枠をクールグレイに塗装したので、白いクロス張りの壁面が上品な雰囲気を演出します。

もう一方へ目を向けると。ココにも弁柄の壁。
シンプルな寝室の良いアクセントウォールになっています。

寝室からリビングダイニングへと続く廊下にもクールグレイの扉。こちらはシューズクローゼットと物入れ。

そして左側には洗面脱衣室。

こちらの洗面台はオリジナル造作でお作りいたしました。

水栓金具はgrohe グローエホテルなどの商業施設などにも使われるデザイン性の高いブランドです。
洗面ボウルはIKEAの物を採用しました。
洗面台周りのアクセサリーはお施主様がこだわって探されたもので、足場板を加工して作られた物だそうです。
この空間の良いアクセントになりました。

キッチンもオリジナル造作です。
足元はオープンにし、拡張性の高いデザインになっています。
シンプルだからこそ、素材感が生きてくる。そんなオリジナルキッチンです。

キッチンとダイニングの境になるカウンター。
これもオリジナル造作。。。ではないんです。
築30年ほどの建物では、使われている素材は無垢や集成材などが多く、削りなおす事でいくらでも綺麗に仕上げる事が出来ます。
良い物は古くなっても悪くはならない。私たちが木の家創りにこだわる理由の一つです。

キッチンからダイニングに目を向けると、一面の壁が構造体のコンクリートを見せています。
ココは元あったクロスを丁寧に剥がしたクロス屋 Kインテリア鈴木さん  の渾身の仕上げ。
「剥がし自慢のクロス屋ってなんだか変だよね(笑)」

なんてちょっと照れていましたが、いえいえ。
綺麗に剥がせるって事はその後クロスを貼るにしても綺麗に仕上がるって事でしょう^^
下地にも手を抜かない職人のこだわりを垣間見た気がしました。

リビングダイニングを始めとして、全部屋のフローリングは レッドオークの幅広を使用しています。
淡い黄褐色の辺材と、ピンク帯びた紅褐色の心材のコントラストが綺麗です。
自転車ともう一つのご趣味でもあるオーディオを置く リスニングルームには壁面に作り付けの収納を設けました。
納められたレコードや思い出の雑貨や小物が、このお部屋の雰囲気をより一層引き立ててくれていました。