中山さんは、床暖のフローリングの上に無垢材を張ってくれました。
家具は今まで使っていたものをそのまま使いたいと思っていました。
風合いがバラバラなのに、つながるような提案で統一感のある家にしてくれました。
新築で購入したマンションに5年住んでみて、マンションの決まった間取りじゃなく、
もっと自分らしく暮らしてみたいと思うようになりました。リノベーションにはまだ早いんじゃない?
と周りからは反対されましたけれど、やって良かったと思わない日はないくらい、ほんとうに満足しています。
マンションなのに
いろんな風景が楽しめます
私も、ものをつくる仕事をしています。
最初の打ち合わせのときは「ものづくりっていいですよね」という共通の話題で盛り上がりながら、
中山さんは、私がどんな暮らしを望んでいるのか、
今の生活の中で困っていることは何か、丁寧に聞いてくれました。
植物を育てているという話をしたら、ベランダに大中小の台を提案してくれました。
リビングの側面にあるベランダにも同じように設置してくれたので、
季節で変わる光を追いかけながら、便利に使っています。
台風など緊急時の植物避難所用として、窓辺の足元にはタイルを貼ってくれました。
リビングに敷く絨毯が決まっていたので、タイルの色もそれに合わせてもらいました。
視線のコントロールも1つのテーマでした。窓を二重にしたことで、
目の前のマンションの人と目が合わなくなったし、開放感も感じられるようにもなりました。
リビングはハニカムカーテンでプライバシーを確保できています。
テレビを設置するのに和室の壁がじゃまをして、斜めに置くしかありませんでした。
食卓に座ってテレビをまっすぐ見られないので、床に座って食事するようになっていたんです。
中山さんに「生活しづらいんじゃない?」と言われて気づきました。
この機会に壁もふすまも取って、和室を少し小さくしてもらいました。
これが意外に居心地いいんです。北向きの窓辺にもたれて読書もできます。
もちろんテレビもまっすぐ置けるようになりました。ちなみにテレビ台もつくってもらいました。
荷物を置いたり、ちょっと腰を下ろしたりもできます。
小上がりの高さは1cm単位で議論しましたよね。小上がりに座って見る風景と、
テレビ台に座って見る風景、そして食卓からの風景と、
1つの空間に、いろんな風景の視点をつくってもらいました。
書斎と寝室は一部屋ですが、集中して仕事ができるような仕切りや家具の配置を提案してもらいました。
おかげで、とても落ちつけるいい空間になりました。
床に敷いている堀田カーペットも、中山さんの「いいですよ~」のひと言で決めました。
見た目より柔らかくて、歩いた感じもいいんです。色も豊富にあり、その中から落ち着いたものを選びました。
リノベ中も住んでいました!
中山さんに資料請求したら、一緒に無垢材も送られてきて(笑)、
事務所に見学に…と向かったら、こんなところにあるの?というところにあってびっくりしちゃいました!
偶然ですが、中山さんの事務所がここから近かったこともよかったなと思います。
実は施工中もずっとこの部屋に住んでいました。
他の2社からは「住めない」「おすすめできない」と言われたんですけれど。
住みながらだったので、家具の保管料も仮住まいの場所も不要。
家具は若い大工さん何人かで、きっちりビニールで覆ってベランダに移動してくれました。
損傷などの被害はまったくありません。
珪藻土を塗ったときだけ、壁に触れちゃいけない、と少し気を使ったくらい。
「節約」「安心感」「わずらわしさのなさ」は、ほんとうに良かったです。
大工さんとは日記でやりとりしました。
毎日です。大工さんは進捗状況などを、私は質問などを書きました。
交換日記みたいで、けっこう面白かったですね。
今日はどこをやったのかな?と思いながら日記を読むことが、帰宅後の楽しみになっていました。
変わっていく様子を全部見ることができました。
目に見えないような場所にも木材を使ってくれて、うれしかったですね。
引き戸のつくりも丁寧だし、つくり付け家具に寸分の狂いもない。
大工さんの腕に自信があるんだなってわかったし、誇りも感じました。
マンションではあり得ない風回りや風景を手に入れることができて、ほんとうに恵まれたと思います。
見に来てくれた家族や友人は、マンションでこんなことができるなんて想定外だ、と驚いています。
私にとっては、自分に合った会社と出会えたこと、そのこと自体が成功です。
この家、すごくいいです。マンションなので薪ストーブや縁側はつくれないので、
どこかに別荘をつくりたいな、と思うようになりました!