中山建設に連絡したら、事務所の見学を薦められました。
無垢材の床は張ってから7年経っているので変化がわかりますよ、と。
何もこだわりがなく、“暮らせればいい”くらいにしか考えていなかった夫を説得するには
見てもらうのが一番いいと思い、一緒に見学に行ってもらいました。
私は暇さえあれば無垢材に関する情報を見ていたので、
事務所の無垢材の経年変化は、まあこんなもんかな、とそんなに驚きはなかったんです。
でも夫はすごくいいと感じたようでした。
何より、中山さんの人柄が気に入ったようで、
帰るころには、こだわってみるのも面白そう、という気持ちに変わっていましたね。
不動産屋さんには「リノベの値段はあってないようなもの。
相見積もりは取ったほうがいいですよ」と言われましたが、
中山さんの話をじっくり聞きたいという気持ちのほうが上回っていたし、
無垢材と引き戸が標準施工というのも魅力的でした。私は取っ手がきらいなんです。
デコボコしてるし、無意識にぶつかるし。だから引き戸はいいなと思ったんです。
名古屋に住んでいたので頻繁に打ち合わせはできません。
どうしてもこだわりたい部分はきっちりと、そうでもないところはお任せする感じで進んでいきました。
とにかくシンプルにしたいという私の想いと、中山さんのイメージにずれはなかったし、
投げちゃったところはしっかりキャッチしてくれて、うまく形にしてもらえたと思います。
ちっちゃな取っ手がすごく好き!
いちばん気に入っているところですか?生活の中でありがたいと感じているのは、
パントリーが広いことです。物を置くスペースが広いから買いだめできます!
私がとっても好きなのは、掃除機を収納しているところの、戸の取っ手の形状です。
開け閉めしやすくて、見た目がシンプルで。
こんなちっちゃなところですけど、暮らしているからこそ、この良さがわかるんだと思います。
テーブルもつくってもらいました。
実は長さを測る基準にするために、中山さんが持ってきてくれた板だったんです。
なんだかちょうどいい感じに納まっていたので、「これでいいじゃん!」ということになりました。
台所のシンクはスクエアを希望していました。でも新品は結構な値段なんです。
悩んでいたら中山さんが「配送時にへこんで納品できなくなったのが事務所にある」と。
カドがちょっとだけ歪んでいるけど安くなる、というので「じゃあそれで」と即決定!
包丁をくっつけているマグネットは、物だけ買ってきて、取り付けは大工の秋元さんにお願いしました。
そういう細かいのはちょいちょいあります(笑)。
土間は一部屋分あります。夫の趣味の自転車を置くためにつくりましたが、
将来的には隣の部屋までつなげて、私のスキー板のメンテナンスもやれたらいいなと思っています。
自転車のパーツをぶら下げられるように、天井に格子もつくってもらいました。
洗濯機と洗面所は入り口にあります。子どもたちが外から帰ってきたら、
汚れた服を脱いで、手を洗って、それからリビングに入るというのが我が家のルールです。
お義母さんに大好評なのが、廊下の大きな本棚です。
部屋全体の仕切りにもなっていて、取りたいときは外せるようになっています。
たくさんの本があることを見ていた中山さんが「廊下が本棚って良くないですか?」と提案してくれました。
リビングは3部屋の壁を壊して1つにしました。
広々していて、無垢の床も心地よくて、自然とみんなが集まりますね。
窓際の冷たい空気が入らないように内窓も入れてもらいました。
ツインカーボは、頼んでないのに中山さんが「やりたい!」というのでやってもらいました。
開け閉めだけで部屋の雰囲気がガラッと変わるし、温度も変わりますね。
今は4枚ですが、6枚くらいだともっと使い勝手が良かったのかなあ…って思うときもあります。
中山さん、どうですか?
壁のホワイトボードは全面にしたいとお伝えしたんですが、予想外に小さいのが来まして…。
私の顔に「サイズが違う…」と書いてあったのか、希望通りのサイズに取り換えてもらえました。
子どもたちの勉強机は部屋に置かずに、リビングの壁際につくってもらいました。
シンプルでしょ?私たちもパソコンみたりしていますが、結構集中できます。
リビングを入ってすぐ右手の棚に、ディスプレイエリアをつくってほしいとお願いしたのは私です。
夫にも中山さんにも「えっ、何のために?」って言われましたけど、
どうしてもほしいと3回くらいしつこくお願いして、やっとつくってもらいました。
何のために?と言っていた夫がスペースの半分を使っています。遊びに来てくれる友達の反応も上々です!
メールでやり取りしながら
大変な時期も乗り切りました
外構がないだけで、注文住宅みたいなものでしたね。
期間が決まっていなければもっと楽しかったかもしれませんが、
長男の入学式が迫っていたし、もっと時間をかけたからといって100%になるという確証もありません。
大変なこともたくさんありましたけれど、その分やり切った感はあります。
離れていたので、写真と一緒に進行状況をメールで伝えてもらいました。
私も気づいたことは即メール。今はそのやりとりがなくなって、ちょっと気が抜けた感じです。
相見積もりは取りませんでしたが、不動産屋さんの知り合いに希望を伝えて間取りをもらったことがありました。
建築家さん寄りのデザインはおしゃれな感じで、それは私たちの住まいじゃないなと思いました。
回遊性や風通し、自然素材に引き戸など、中山さんと同じ感じのリノベ会社も見学しましたが、
自分たちの考えを話せる感じじゃないし、
できるかどうかを聞いたら「えっ?」って言われそうな雰囲気でした。
私たちは初めてのことばかりで聞きたいことがたくさんあるし、
すべて自分たちで決めることなんてできないから委ねたい部分もあるわけで。
それを中山さんはちゃんと理解してくれたし、中山さんには「えっ?」って言われませんでした。
あのディスプレイエリアを除いては…(笑)。