戸建て耐震リノベーションで大切な役割を果たす建築金物。
実は金物の歴史は浅く、128年まえほど。
ここでは金物って本当に効くのかしらという観点から話を進めます。
【筋交い金物】
桧材45×90の材を引っ張ったり、押したりして抵抗力や強度を確かめます。
方筋交いなので基本は圧縮を確認。
ここまでしならせても。金物は降伏しませんでした。
多少の浮きは見られたものの私たちが良く見る金物は
効いている事を見て確認する事が出来ました。
↓柱に緊結しているホールダウン金物。
当時ボルト止めから、ビス止めに変わってどうなんだろうって
思った事を思い出しましたが
こちらも当然メーカー数値以上に効いている。
こちらも指定引き抜き強度を超える数値で性能がでました。
金物はメーカー値以上の働きを見せる事がこの実験で分かりました。
金物は効くのです
ただしリノベーションはイレギュラーなことの繰り返し。
適切なN値計算に基づき適切に取り付けなくてはならないし
金物の特徴を踏まえて計画しなくてはなりません。
部分リノベーションだと壊せない場所も出てくるので難しさはさらに深く
常に考え処理をしていく作業が必要になります。
リノベ用の金物も沢山出ています。
的確に使いこなせるように情報収集は欠かせません。
大工の技術や知識はリノベーションでも必要です。