| Subcribe via RSS

建具の製作

今週は新築に納める建具を九枚製作しました。

今回はラワン突き板のフラッシュ構造の建具です。

IMG_3299

フラッシュ構造とは、芯材を枠で組み両面を化粧合板で覆う構造を言います。

ベタ芯構造や無垢の框組みなどと比べて狂いが少なく、格段に軽いのが特徴です。

芯材はLVL材を使用します。LVL材はフラッシュ芯材や建築の梁などにも広く使用される積層材です。

IMG_3286

エアータッカーで芯材の枠組みをします。

プレスを使いラワン合板を両面に接着し覆います。

IMG_3296

IMG_3295

パネルソーにて長さと幅を決めます。

IMG_3298

上吊り金具や戸車、手掛溝などの必要な加工を施します。

今回は大手貼りはしないでLVLを見せる使い方です。

IMG_3301

IMG_3302

IMG_3303

IMG_3310

IMG_3313

IMG_3314

手に触れる手掛溝や角のエッジを丁寧にペーパーで丸くします。

IMG_3312

ラワン材の木目は選ぶことができませんが、比較的いい材料だとおもいます。完成です。

IMG_3315

 

 

 

 

 

Tags: , , , , , , ,

33枚の留めのテーブル。

投稿:やまもとふみこ

 

ぶばーっ! とか

ぎゅぃいーん!! とか

ばりばりばりーっ!!! とか。

大きな機械が動いていで木材の加工をしている時は工房中に爆音が響き渡ります。

 

固い木を加工している時などは特に凄い爆音で、事務所内での会話も大きな声で滑舌よく話さないと聞こえなかったり、電話の声も聞こえづらかったりと、少し不便も感じるけれど工房が静かだとそれはそれで何だか落ち着かない気もするんですよね(笑)

 

DSC_0027

今日の工房は大きな機械は一休みしていて、鉋(かんな)がしゃかしゃかする音が響き渡っています。

DSC_0032

家具職人の五味さんが作っているのは、改装中の店舗に納める33枚のテーブル。

表面メラミン化粧張りで、大手ラワン無垢留め加工。

留め は二本の木材の端を45°でカットしてくっ付けて、仕上がりを90°にする事を言います。

この二本を隙間なく、ぴったりと付けるのは実は結構難しい(らしい) 45°でカットした先端は細く尖るので、湿気や乾燥の影響を受けて隙間ができやすいのだそうです。

DSC_0035

鉋がけをしながらそんな話をしてくれるので、思わず厳しい目でしっかりぴったりくっついているかなって留めの部分を凝視しちゃいましたよ。。。

DSC_0036

33枚。綺麗にぴったりくっついていました。

普段何気なく見ている家具や、建具の隅っこだけど、ここがぴったりとくっついていないと全体として綺麗な仕上がりには見えない大切な箇所。

神々は細部に宿る と、昔の有名な建築家もおっしゃったように、細部にこそ職人の技と努力の結晶が詰まっているのですね。

Tags: , , , , , ,

ロフト リフォーム

事務所に届く風にやたら緑のにおいがのっかて来ます。

なかなか良い匂いです。

そんな中、工程よりだいぶ押してしまいましたが

ロフトのある家「壱たちの部屋」リフォーム完了しました。

お客様が考えたリフォームの名前。

3年間イメージしてきた、たくさんの思いが形になりました。

フローリングはナラ材をセレクト。

造作材はラワン着色。

仕上げはオイルフィニッシュです。

壁は珪藻土。

丁寧に素材を選んだ結果

どことなく懐かしい感じに仕あがりました。

お問い合わせがあり、始めてお客様にお会いしたとき

こんなことを言われたことを思い出しました。

「中山さんのところは、大丈夫ですか?。いろいろな職人がいると思いますが

作る人の気持ちによって仕上がりって違うと思うんです。大丈夫ですか?」

帰り際の玄関前。

ずっと目指してきたもの。

「理念の共有」

間違っていなかった。

自信を持って答えられますよ。

「みんな職人ですから仕上げてなんぼの世界で生きています。

言い訳は通用しません。任せてください。」

なんかこんな事がいえることが中々嬉しいことでありまして。

いいリフォームだったな~。

 

 

 

 

 

 

Tags: , , , , , ,