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キッチン、本棚、収納BOX、建具、デスク

2月なのに最近は暖かい日が多く過ごし易いですね。

年明けからの1カ月半ですでに多くの家具を製作しておりますが、その一部をご紹介します。

 

こちらはフルオーダーのキッチンです。

コンパクトですが、様々なご要望を取り入れています。

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特徴的なのは下段が全てワゴンになっていることです。

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入れるものの大きさや使い方を細かく指定して頂きましたので、

なるべくご要望に沿えるように致しました。

 

こちらはマンションリノベーションのお仕事で間仕切りを兼ねた棚です。

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ご予算の都合上、家具はなるべく簡単にと御依頼でしたが、最低限の意匠上の手を抜くことはありません。

そこは家具屋さんが家具を作る良いところなのかな思います。

また、ご依頼主様がご自身で塗装されるなど予算を削減する工夫もしています。

それもまた愛着が湧いていいのではないでしょうか。

 

こちらはアメリカンブラックチェリーの収納BOXです。

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小さなBOXですが、天板はブラックチェリーの無垢板です。

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無垢板なので裏には反り止めも施しております。

クリアオイル塗装を施しました。

 

こちらはガラス入りの建具の製作です。

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家具屋ですが建具も得意中の得意です。

様々な建具に対応しております。

 

こちらは事務所用のデスクです。

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大きさは4×0.6のものを向かい合わせで設置しました。

私もこれだけの大きなデスクは見たことありません。

材料はゴムの集成材です。

このような大きさの集成材も特別オーダーで製作しております。

 

 

 

以上

作りつけ家具をつくる

今、都筑区の工場では杜CAFEのオープンに向けて製作中です。

こちらはCAFEのキッチンに納める吊り棚です。

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両面側から見える為これまた気を使います。

今回のポイントはお客様から見える側は継ぎ目の無い様にしたことです。

通常は箱型の家具を作る際には縦に使う 「帆立」 と呼ばれる部材と

横に使う 「地板・天板」 と呼ばれる部材で構成されますが、

各板の厚みのラインが見えて来てしまうのが普通です。

その為に縦と横の継ぎ目が見えてしまいます。

今回は一手間加えて四方留めの様な作り方をしました。

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この方法のせいで木目の繋がりが途切れることが無くすごくスッキリしたデザインに見えます。

両面仕様の吊り棚でメープル材の白い色とシンプルな木目にはこの工法はピッタリな気がします。

気になる方はオープン後に杜CAFEまで見に来られてはいかがでしょうか?

いろいろな意味で杜CAFEのオープンが楽しみですね。

 

そんな中でも仕事の切りの良い場面では、お待たせ致しておりました本棚を製作しました。

ラワン合板で作った本棚がこちらです。

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ラワンの持つ独特の木目がとても良い雰囲気を出していると思います。

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塗装には色付きのオイルを施しています。

高野大工と納品に行ってまいりました。

実際にお部屋に取り付けると工場で見ていたのとは違う色や表情が見えてきてとても素敵だなと思いました。

 

 

そして一息つく間も無くCAFEの最終局面に突入です。

残りは建具と引き出しの面材ですがこの部分は無垢材で製作します。

要するに一番の見栄えになってくる部分でもあります。

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建具は框組みでお得意のホゾで組みます。

ホゾ組みは自分の十八番なので苦も無く加工しちゃいます。

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やはり木工でこういう加工はやっていて楽しいですね~。

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以上です。五味

 

 

特注のTV台

こんにちは、家具屋の五味です。

今月納品した特注のTV台をご紹介します。

今回リフォームをご依頼い頂きましたお客様にTV台もオーダーして頂きました。

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TV台天板はタモ無垢のハギ材です

正面の扉がラワン材のルーバーになっております。

このルーバーは作り手の職人さんなら分かると思いますが、相当に手がかかります。。。

繊細さと手際を求められる仕事で、職人の腕が鳴ります。

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ルーバーになっていることで収納する機器はリモコン操作ができます。

見た目もスッキリでスタイリッシュですね。

ルーバー扉は手前に開き、メーカー製のソフトダウンステーを使うことにより緩やかに開きます。

このステーは取り付けに多少の知識は要りますが、

非常に優秀なステーで見栄えと使い勝手の良さに差が出ます。

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左の内部には大きめの引き出しを設置しブルーレイなどのソフトも収納が可能です。

本来ステーのトルク計算や丁番の位置、ルーバーの間隔、ルーバーの止め方など

様々な試作検討が必要な部分ですがその辺は経験でカバー致しました。

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中央扉の引き手も木製で製作し、ルーバーのデザインを邪魔しないデザインになっております。

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設置は壁に吊りこみ式で浮いたように見えます。

納品後はお客様も大変喜んでおられたと聞きホッとしたと同時にとても嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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天井の仕上げ

先日、お客さんに塗っていただいたベニアを張っていきます。

最初にベニアを張る為の墨を出します。それにあわせて1枚1枚張っていくのですがベニアごとの間に隙間をつくったり入らないところには材料を切り、はめていきます。

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張れていくにつれ、かっこよくなっていきお客さんも喜んでくれています。

天井が勾配天井なので高いところになるにつれ足元が不安定になってくるので気をつけて作業していきたいです。

 

建具の製作

今週は新築に納める建具を九枚製作しました。

今回はラワン突き板のフラッシュ構造の建具です。

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フラッシュ構造とは、芯材を枠で組み両面を化粧合板で覆う構造を言います。

ベタ芯構造や無垢の框組みなどと比べて狂いが少なく、格段に軽いのが特徴です。

芯材はLVL材を使用します。LVL材はフラッシュ芯材や建築の梁などにも広く使用される積層材です。

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エアータッカーで芯材の枠組みをします。

プレスを使いラワン合板を両面に接着し覆います。

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パネルソーにて長さと幅を決めます。

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上吊り金具や戸車、手掛溝などの必要な加工を施します。

今回は大手貼りはしないでLVLを見せる使い方です。

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手に触れる手掛溝や角のエッジを丁寧にペーパーで丸くします。

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ラワン材の木目は選ぶことができませんが、比較的いい材料だとおもいます。完成です。

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33枚の留めのテーブル。

投稿:やまもとふみこ

 

ぶばーっ! とか

ぎゅぃいーん!! とか

ばりばりばりーっ!!! とか。

大きな機械が動いていで木材の加工をしている時は工房中に爆音が響き渡ります。

 

固い木を加工している時などは特に凄い爆音で、事務所内での会話も大きな声で滑舌よく話さないと聞こえなかったり、電話の声も聞こえづらかったりと、少し不便も感じるけれど工房が静かだとそれはそれで何だか落ち着かない気もするんですよね(笑)

 

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今日の工房は大きな機械は一休みしていて、鉋(かんな)がしゃかしゃかする音が響き渡っています。

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家具職人の五味さんが作っているのは、改装中の店舗に納める33枚のテーブル。

表面メラミン化粧張りで、大手ラワン無垢留め加工。

留め は二本の木材の端を45°でカットしてくっ付けて、仕上がりを90°にする事を言います。

この二本を隙間なく、ぴったりと付けるのは実は結構難しい(らしい) 45°でカットした先端は細く尖るので、湿気や乾燥の影響を受けて隙間ができやすいのだそうです。

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鉋がけをしながらそんな話をしてくれるので、思わず厳しい目でしっかりぴったりくっついているかなって留めの部分を凝視しちゃいましたよ。。。

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33枚。綺麗にぴったりくっついていました。

普段何気なく見ている家具や、建具の隅っこだけど、ここがぴったりとくっついていないと全体として綺麗な仕上がりには見えない大切な箇所。

神々は細部に宿る と、昔の有名な建築家もおっしゃったように、細部にこそ職人の技と努力の結晶が詰まっているのですね。

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