現場管理の石谷です。
お引渡しした建物の一年点検にお伺いしました。
リオタデザイン関本さん設計のお仕事をさせていただいた建物です。
一年は早いもので当時、設計図を見て内容の濃密さに目を血走らせて図面とにらめっこしていたのが今でも鮮明に思いだせます。
それでもひとたび工事が始まれば細部まで考えられた内容を現場に細かに伝えてくれる図面の正確さが工事を助けてくれたことも同時に思いだします。
そんなことで印象深く、関本さんから新しい刺激と学びをもらった工事でした。
さて、一年点検です。
弊社の一年点検は必ず担当した大工(棟梁ですね)が伺うことことになっています。
なにせ一番長く深く現場に携わり、建物の見ていない所、関わっていない所は無いと言ってもいいほどその建物を熟知しているのが中山建設の棟梁です。
大工工事が終わったらいなくなってしまうのではなく、お引渡しまでのほぼ最後まで携わって家具や建具、ウッドデッキ、ウッドフェンス、最終の清掃チェックまで
棟梁の目で確認された建物をお引渡しさせていただいているからこそ点検もどこを注視するか把握できているのです。
なので大工の加藤と点検です。

加藤、浴室確認してます。
洗い場と浴槽がTOTOハーフユニットバス、腰から上の壁天井、入口の枠建具が桧造作で納めていますのでそこもチェック。
お客さまが普段から丁寧に使用されているのがよくわかります。
とってもきれいです。


点検で変化がもっともでてくるのが木部の収縮ですね。
木がやせるってやつです。
これは必ずでてくるので仕上げ材に木が動いた分の隙間がでてきますのでここを処理。
あちこちあちこち。

【調整前】

【調整後】
これも必ずと言っていいほど調整がでます。
建具の調整です。
開閉という動きの大きな負担のかかる建具は調整の繰り返しです。
ぴったり調整できました。

気になっていたのが玄関建具。
苦労して製作したピーラーの造作ドア、どうなってるかな。
多少の反りが出ていましたが使用には問題ないとのこと。
気密も取れていました。
今よりまた変化して不具合でましたらお気軽にお声掛けください。


吹抜けのエアコン、高い所に設置されているのでこの機会に清掃です。
フィルターも外して掃除、エアコンはホコリがどうしても溜まるので。

もちろん床下も点検です。
充電式の掃除機で清掃しながら全周まわります。
奥に見える断熱材をテープで止めている箇所は浴室下の点検口です。
床断熱の基礎パッキン工法でしたので床下の外気が浴室空間から建物内に入っていかないように断熱材で蓋をして
こういった点検時のためにテープを外して目視点検できるようになっています。
問題なし、良好な状態でした。




外まわりの点検。
梯子をかけて屋根の上も。
建物は雨が大敵。
雨漏りの要素がでてないか確認します。
基礎まわりもシロアリが上がっていたりしないか、外壁に割れなどの不具合がでていないか点検します。
良好です。
お客さまに不具合箇所がないかなどお話しを伺って各箇所確認もしました。
特に不具合を感じているところなどなく施工をしっかりしていただいたおかげで快適ですと嬉しい言葉をいただだきました。
とにかく1年生活されているのに全てがきれいに丁寧に住まわれているのが手にとるように感じられる点検となりました。
こうして過ごしていただけるのを見ると、やっぱりこの先の建物もしっかりつくっていく意欲が湧き、高い目標になりますね。
お引渡しをしてからが点検メンテナンスと、長いお付き合いになります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。