ルーフバルコニーの木製手すり
ルーフバルコニーの木製の手すりが腐食してしまったので交換のご依頼をいただきました。
既存の手すりが雨により腐食してしまったのですがやっぱり木がお好きというこで腐食しにくい材料でご提案させていただきました。
材料はイタウバ。
バルコニーの手すりなので外の過酷な環境で痛みやすいので丈夫で長持ちする材料を選びました。
ハードウッドと呼ばれるブラジル原産の材料で強い耐久性があります。
手触りもほかのハードウッドに比べてなめらかでささくれがおきにくくウッドデッキや手すりに適していると言えます。
事前の調査で設置方法を決めておきます。
今回は戸建ての2階部分の手すりなので足場の設置をしましたが
これから長く使っていただく間にメンテナンスや部分的な交換等の必要が出た際に足場設置をしなくてもいいように取り付け方法も考えました。
バルコニー内から作業が行えるように支柱の中央に溝を掘って手すりのフェンス部分を差込みバルコニー側から固定します。
これで何かあった際にもバルコニー側から作業ができるので足場設置の費用もかからず安心かつ見た目もかっこよいできばえです。
支柱の取り付けに必要な金物もステンレス製でオリジナル製作しました。
こちらの住宅はツーバイフォー住宅ということでしたので金物の取り付けビスの位置も下地から外れないように製作しています。
その住宅にあった見えない下地の位置なども考慮していないと強度にかかわるのでとても大事です。
バルコニーの笠木部分は雨漏りの多い箇所なので水が入らないように取り付けのビス穴と金物の設置部分にもシーリング処理をしっかりしています。
支柱の金物製作でもうひとつ気を使っているのは支柱の足元が金物に隠れて様子がわからなくなると腐食などが進んでいることや笠木との設置面に問題が起きていても視認できなく早期の対策ができなくなってしまうので3面だけ囲った形で製作しています。
施工の全体で気をつけていることは雨水を木部にとどめないようにすること。
水が流れやすくするために隙間をあける。
支柱の頭の部分は木口と呼ばれ水を吸いやすいのでここに水が流れにくいようにする。
支柱の脚の部分も同じく設置面から浮かせる。
など長く楽しく使っていただくために工夫しながら製作しています。