建具製作(音楽室のある家)
家具職人五味です。
音楽室のある家の建具を製作しました。
新築の建具は戸枠に合わせ全て一枚一枚採寸してミリ単位で製作します。
普通、家一件分の建具で15枚~20枚位はありますが、種類としては様々な物が入り交じります。
引戸、開き戸、戸車、雨戸、格子等です。これらに素材や金具、塗装の種類の要素が絡み合ってくるので、一つ一つ確認しながら間違えない様に丁寧に作っています。
今回もかなり良い出来に仕上がりました。取り付けが楽しみです。
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家具職人五味です。
音楽室のある家の建具を製作しました。
新築の建具は戸枠に合わせ全て一枚一枚採寸してミリ単位で製作します。
普通、家一件分の建具で15枚~20枚位はありますが、種類としては様々な物が入り交じります。
引戸、開き戸、戸車、雨戸、格子等です。これらに素材や金具、塗装の種類の要素が絡み合ってくるので、一つ一つ確認しながら間違えない様に丁寧に作っています。
今回もかなり良い出来に仕上がりました。取り付けが楽しみです。
家具職人五味です。
今年もよろしくお願い申し上げます。
今年の私の目標は「健康に良い物作りを行う」ことです。
身体が資本の職人にとって、先ずは己の健康を作らない事には良い物作りをすることが出来ないと思っております。幸いにも年末に行った健康診断の数値も以前よりも良くなってきています。(笑)この調子で上がっていくぞー!!
ということでめでたく年越しを終えたところですが、新年早々にお引き渡しが控えております。いきなり最後の追い込みでロケットスタートを切っております。
家具制作は年末に終えてあったので、建具の製作に入りました。
建具の製作は家具とはまた違った醍醐味がありそれなりに楽しめます。
詳細は割愛させていただきますが、大体一軒の家の中で3〜5タイプの建具を製作しています。建具は実際に家の中で一番手に触れる部分でもあり、引きやすさや手触りなども重要な部分ですので、家具に負けないくらい良いものにしていきたいと思います。
こんにちは、家具屋の五味です。
仕事にかまけてブログを更新せずに
いつの間にか今年も残るところあと数日となってしまいました。
先日、完成見学会を行いました「車寄せのある平屋」の家具達をご紹介いたします。
今回は意匠面にナラ材を使用しています。
ナラ材は一般的には高級材にあたります。
木目がしっかりしていて硬質な質感があります。
キッチンはアイランド型と壁面とセパレートに配置しました。
アイランド型は両面使いの収納扉付きです。
壁面側は引き出しを多く配置して、収納を十分に確保いたしました。
ソファーも背と座のクッションを含めフルオーダーメイドいたしました。
大容量の収納引き出しもついています。
TV台は間口が3.6mもある超大型ではありますが、
非常にすっきり収まったのではないかと思います。
天板は無垢材をハギで製作いたしました。
ハギとは材料の幅を目的の幅にするために、繋ぎ合わせる作業の事を言います。
この作業は材料の長さが長くなればなるほど大変であるのと、材料の購入や選定が難しくなってきます。
今回は3.6mあるので苦労する部分もありましたが、綺麗に収まって良かったです。
このようにハギの際は長い材料を一枚ずつ木目の選定しております。
建具も家具と共材にて製作しております。
写真の建具は、リビングダイニングのメインの建具なので、無垢の框組で製作しました。
そしてアイランドキッチンの横にはテーブルをクルミ材で製作しました。
こちらは総無垢で脚も共材のクルミです。
ホゾ組みなので強度は抜群です。
組み立てもクランプしてしっかりかためます。
クルミは木目と質感が柔らかくて手触りの良い木です。
テーブルには良く適した木材です。
ナラ材の家具にもとてもマッチしていると思います。
他にもトイレ収納やミラー付き洗面台などご紹介しきれないほどありますが、
このようにすべての家具を自社で製作できるのが中山建設の大きな特徴です。
さて、私の今年の最後のブログですので最近のチャボの花梨さんの様子もご紹介したいと思います。。
今年の5月に引っ越してきてやっと環境に馴染んできました。
椅子の上で箱座りしています(笑)
初めての冬を迎えてこの寛ぎ様ならもう安心ですね。
併設されたカフェに来るお客様にもかわいがってもらっています。
素敵なカフェテラスを背景に一枚。
今年も大変お世話になりました。
ブログを見てくださってありがとうございました。
それでは皆様よいお年を!
家具屋の五味です。
6月からじめじめとした日が続いておりますが、
最近は梅雨明け間近なのかグッと気温が上がってきました。
今回は建具をご紹介します。
中山建設では家と家具と建具は全て自社で製作しております。
その中でも家具と建具は家具屋の五味が自社工場で製作しています。
工場を旭区に移転して木工機械を寄り家具製作向きの専用機をそろえましたので
さらにパワーアップしております。
さて本題の建具ですが、
今回製作した建具はラワン突板合板でフラッシュという構造で製作しました。
フラッシュ構造とはよく合板などで多様される構造です。
中が中空になっており、表面は木の突板やポリ合板などで化粧張りをします。
中が中空になっているので見た目よりも軽くそして丈夫にできるのが大きな特徴です。
建具において丈夫さはもちろんですが、軽さは一つの機能と言ってもいいと思います。
中山建設の建具の大きな特徴としましては
大手(おおで)と呼ばれる部材に必ず無垢の木を使っています。
大手とは建具の端の部分に来る材料を指します。
このように無垢の部分に手掛けの掘り込み加工を施すことも出来ます。
こうする事によって手触りや見た目の木質感がよくなりグレードが上がります。
また、こういう大手無垢張りの建具は外注の建具屋さんでは対応してくれません。
無垢の仕事が得意な工場だからできる作り方なんですね。
もちろん総無垢の框組の建具にも対応しております。
框組が気になる方はこちらの過去ログをご覧ください。
今、都筑区の工場では杜CAFEのオープンに向けて製作中です。
こちらはCAFEのキッチンに納める吊り棚です。
両面側から見える為これまた気を使います。
今回のポイントはお客様から見える側は継ぎ目の無い様にしたことです。
通常は箱型の家具を作る際には縦に使う 「帆立」 と呼ばれる部材と
横に使う 「地板・天板」 と呼ばれる部材で構成されますが、
各板の厚みのラインが見えて来てしまうのが普通です。
その為に縦と横の継ぎ目が見えてしまいます。
今回は一手間加えて四方留めの様な作り方をしました。
この方法のせいで木目の繋がりが途切れることが無くすごくスッキリしたデザインに見えます。
両面仕様の吊り棚でメープル材の白い色とシンプルな木目にはこの工法はピッタリな気がします。
気になる方はオープン後に杜CAFEまで見に来られてはいかがでしょうか?
いろいろな意味で杜CAFEのオープンが楽しみですね。
そんな中でも仕事の切りの良い場面では、お待たせ致しておりました本棚を製作しました。
ラワン合板で作った本棚がこちらです。
ラワンの持つ独特の木目がとても良い雰囲気を出していると思います。
塗装には色付きのオイルを施しています。
高野大工と納品に行ってまいりました。
実際にお部屋に取り付けると工場で見ていたのとは違う色や表情が見えてきてとても素敵だなと思いました。
そして一息つく間も無くCAFEの最終局面に突入です。
残りは建具と引き出しの面材ですがこの部分は無垢材で製作します。
要するに一番の見栄えになってくる部分でもあります。
建具は框組みでお得意のホゾで組みます。
ホゾ組みは自分の十八番なので苦も無く加工しちゃいます。
やはり木工でこういう加工はやっていて楽しいですね~。
以上です。五味
今週はリフォーム物件に向けた家具製作が一段落した後、休むまもなく建具製作に入りました。
今回の建具はリフォームとあわせてのご発注です。
建具と一括りに言ってもデザインや素材、作り方は様々です。
一枚一枚取り付け場所に合わせて無垢材や合板材などをチョイスしていきます。
基本的にはフラッシュ構造の建具が多いですが要所々で無垢を織り交ぜています。
フラッシュの中芯材です。横に走る材料の本数や位置は取り付く金具やレバーハンドルの位置や剛性など細かく考えられています。
この様に芯材の表裏を合板で覆っていくのがフラッシュ構造となります。
フラッシュのメリットとしては重量を低く抑えることができます。建具としては開け閉めするときに軽く動かすことができます。
そして表面材も多種の中から選択が可能です。
こちらはナラ柾目の突き板で作ったものです。
こちらは白ポリタイプです。
こちらはフラッシュの建具の端に付く大手と呼ばれる材料を貼っているところです。
ここには拘りがあって手触りや質感の高い無垢材を貼り付けています。
これがあるのと無いのとではグレードが数段違います。
そしてフラッシュでもこんな事もできます。
中に仕切りのあるガラスが入るタイプです。これはある意味では無垢で作る建具よりも難易度は上がります。
ガラスも後から交換がきくように考えられています。
そしてこちらは無垢材で作った框の建具です。
フラッシュの建具と無垢の建具では仕事的にも似て非なるものです。
作り方も違えば使う道具も全く変わってきます。
その一つにホゾとホゾ穴を高精度で加工できなければなりません。
様々なタイプの建具をほぼ同時進行で作っていくので大量生産のように効率よくは行きません。
しかし、その分細かい仕様に対応できたり、他社様では作れない物にも対応しております。
五味