木のマンションリノベ
2wall-house

壁式構造の団地リノベーション。
鉄筋コンクリートの壁だけで構成されているため、室内に柱や梁の出っ張りが少なくスッキリとしているが、開口が小さいのが特徴。
そんな特徴を生かし、デメリットと捉えられがちな壁をメリットとするためのプランとしました。
使い方を決めない2つのゾーンが壁のネガティブな印象を消し、壁をデザインに取り込むことでポジティブに変換。
2つの壁を大いに楽しむプランです。
性能面では窓の強化を全窓で実施。サッシの入れ替え、内窓の設置、木製窓を導入しました。
デザイン性と機能性を兼ね備えたオリジナルの建具が、マンション特有のカビや結露の問題解決にも一役かっています。

エッジの効いたデザインが好みというお施主さまの志向を考慮しながら、
壁の色、梁の高さ、納まりなどなど・・とことん吟味して壁をデザインに取り込みました。

 

リビングはダイニングとダウンフロアーにゾーニング。
一段下げることで奥行が生まれ、豊かな空間をもたらしました。

また、梁の存在を活かし、一段下がった特別な空間に入り込むイメージも。
梁をくぐる時に気持ちもスイッチ。
ゆっくり寛ぎたい気分の時に身を置き、上質な時間を過ごせる。そんな落ち着いた空間となりました。

リビングの窓には、4枚のタモ框戸を。
外からの視線コントロールや断熱の助けにもなる中山建設オリジナルの建具です。

キッチン脇にはスタディーコーナーを。
お料理しながらお子さんの勉強の様子を見守ることができます。
また、お母さんのコーナーにも。

ブラックチェリーの接ぎの天板や、木製の窓枠を設えることで、空間の質が一段と上がりました。
窓から見える緑がさらに心地よい空間へと導いてくれます。

 

キッチンカウンターと背面の収納は造作で。
お施主さまの奥様がこだわって選んだキッチンと造作のキッチン前面・背面の収納で使い勝手良く仕上がりました。

右の写真はウォークインクローゼット。壁を活かしたデザインで。
寝室からと廊下からのWアクセスで動線も確保しています。

 

将来のライフスタイルの変化を見据えたフリールーム。
壁で仕切ることで2つの個室に分割することもできます。

 

玄関には、お施主さまご家族のご要望でもあった広い土間スペースを。
自転車やベビーカーを置いたり、買い物したものの一時置き場にと、何かと便利なスペースです。
壁一面のシューズクローゼットも、家族全員分の収納に十分な大きさです。

 

玄関を入ると左手に大きな洗面台と本棚。
2人並んで使える大きな洗面台は、壁の色に合わせたデザインで。
廊下スペースを洗面の作業スペースと兼ねることで、水場の空間に余裕が生まれ、間取りの自由度が高まります。

 

トイレやユニットバスも拘りのものを。

トイレの照明は、奥さまご希望のものを採用。
とても可愛らしいです。