置き畳の和室で映画鑑賞
マンションの間取り変更

玄関の扉を開けると、杉の爽やかな良い香りと、明るい日差しが迎えてくれるマンションのリフォーム事例をご紹介します。一般的なマンションの間取りに多い、玄関入ってすぐにある個室と、家の真ん中を通る長い廊下の先にLDKを配したプランでは、どうしても玄関先が暗くなりがちになり、湿気なども溜まりやすいのが悩みの一つ。今回は玄関横の部屋との壁を抜き、玄関の土間空間から自然に繋げて玄関ホールの様に使用しました。風の通りも良く明るい大空間は、大きな物の出し入れや、居室に置けない物の一時置きをしておくスペースとしてお使いいただくにも便利です。元あった壁の一部と、扉を残しておいたので、カーテンを取り付ける事で、将来的に独立した一部屋として使う事も考慮しました。

玄関から一直線に繋がる廊下、LDKのフローリングは全て杉の無垢フローリング。
爽やかな香りが特徴的な杉の無垢フローリングは、柔らかな木肌の感触が夏の暑い時期はサラッと心地よく、
冬の底冷えする寒さを和らげてくれるおススメの素材。

無機質になりがちなマンションのインテリアを柔らかく温かみのある印象に変えてくれます。

工事前独立したL字型のキッチンは、作業しやすく効率的ですがどこか閉鎖された印象でした。
間仕切りになっている壁を取り払い、ココには新たにアイランドカウンターを新設します。

既存のL型キッチンはそのまま利用し壁を取り払ったことで、
リビングダイニングと自然に繋がった開放的なキッチンになりました。

大きなアイランドカウンターは、主にお母さんが立つキッチン側には家電や食器などを収納し、
家族の通り道にもなるダイニング側には書類や筆記用具などの日用品を入れておくことが出来ます。

アイランドカウンターの幅はお手持ちだったダイニングテーブルの幅に併せてプランをしたので、
二台を繋げると大きな作業台としてもお使いいただけます。

家族で食事の支度をしたり、お母さんが大きな布とミシンを広げてお裁縫をしたりと、
様々な使い方を楽しんで頂けている様でした。

家具の重みで畳が傷む事から収納が限られてしまったり、スペースが区切られる事によって閉塞感を感じる事がある為か、マンションのリビングに併設された和室はフローリングにリフォームする事が多いのですが、イグサの香りやゴロンと寝転がった時の気持ち良さに懐かしさや心地よさを感じる事が出来る畳は、やっぱり魅力的でご希望される方もまだまだ多いです。

収納が限られてしまうと言う和室のデメリットを上手に緩和して、
ゴロン が気持ちいい畳スペースをつくる為、4.5畳分を置き畳にしました。

窓に面した明るい和室スペースには、お母さんからのご希望で天井に鉄棒を。
洗濯物を干すのに便利かな?と思いきやぶら下がっていたのはブランコとハンモック。
そんな遊び心を叶える事が出来るのも、リフォームの魅力の一つかも知れません。

畳の下はもちろん収納。

引き出し部分には普段使いの物を。
すのこ状にした箱型の収納には季節の小物や普段出し入れする事が少ない物を分けて収納しておくことが出来るのも便利です。

そして畳には楽しい使い方がもう一つ。

リビングの壁面に備えた大きなスクリーンでご家族だけの映画館を作る事が出来ました。

家族だけの映画館でおしゃべりしながら映画を見たり、眠くなったらそのままゴロンとお昼寝をしたり、
これからもたくさんの楽しみ方を見つける事が出来そうな楽しいお住まいが完成しました。