リフォーム施工例

リフォーム施工例

マンションの無垢フローリング。工房のある家

投稿:やまもとふみこ


ものづくりをお仕事にしていらっしゃる方は特に

作り手がこだわった箇所や、手間暇かけて作った物は

何も言わずとも 気が付いて下さっている事が多いのです。



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中古マンションをご購入後のリフォームでは、あれもこれもリフォームしたくなるけれど

予算や引っ越し時期の事など考えると、気になる全てに手を加えるのはなかなか難しいので

お打合せではよく、「一番こだわりたい所」をまとめて優先順位を付ける事から始めます。


今回、ご自宅でアクセサリー作りのお仕事をされている奥様が一番のこだわられた箇所は

無垢フローリング張りのリビングダイニングでした。


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無垢フローリングはお気に入りの家具に併せてチークをセレクト。今回のマンションは床スラブに直接カーペットを

敷いて防音性能を保ってい物件だったので

本来であれば裏にクッション材が貼ってあるふかふかとした防音フローリングしか施工する事はできません。

そのため無垢フローリング張りの下地として乾式二重床を採用しました。


乾式二重床とは
床スラブに直接、束(つか)を立て、スラブ面に接している防振ゴムの性能により
音や衝撃を吸収し下階への騒音を低減システムのことを言います。

乾式二重床を敷く事で、フローリングの部材を自由に選ぶことが出来るようになるのは
最大のメリットですが、スラブに直接カーペットを張って仕上げる廊下や隣接するキッチン、畳敷きの和室よりも
フローリング部分が一段高くなってしまうと言うデメリットもあります。



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廊下からリビングダイニングを見た写真がこちら。

手前に見えているのがスラブと呼ばれる構造体です。

写真からも分かる様に、リビングダイニングへは一段の段差を登る事になります。


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キッチンからリビングダイニングを見たところです。

キッチンも廊下と同じように元の床の高さのままにしたため、リビングダイニングとの間に段差が出来ました。

バリアフリーの観点から見れば段差はデメリットになりますが

高さにメリハリが付く事で視覚的にも自然と空間を区切る事ができると言うメリットもあります。


そして今回、床を上げる工事での一番の問題点が、同じくリビングダイニングに併設された和室の襖( ふすま )でした。



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サイズを変えずに、襖を再利用する為

フローリング側の高さに合わせ、襖の敷居を上げる。


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敷居が上がった高さ分、襖の枠を縦方向に接ぎ木して延長。

こうする事で、襖の高さを変えることなくそのまま利用する事が出来ました。


言葉に書き出してみると簡単に終えられそうな一手間ですが、大工としては気が付いて貰えたら
嬉しい一仕事。


事例の写真を撮りながら、奥様とお話ししていた時に

「ここ、いつも何気なく目が行くんですよ。だってよく見ると凄いことしているじゃないですか。」

と、ものづくりをされる方だからこその目線で、とても嬉しい事を言ってくださいました。




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こうして仕上がったチークの無垢フローリングのリビングダイニングは、とてもお気に入り頂けている様です。


センス良く配置されたチークの家具や、インテリアグリーン、お気に入りの雑貨たちも


ずいぶんと前からここでずっとこうしていたかの様に馴染んで、落ち着いた空間が出来あがっていました。




リビングダイニング以外のお部屋は奥様がDIYに挑戦されました。
併せてご覧ください  シャーウィンウィリアムズの壁塗りDIY

【 工房のある家  】

施工範囲 : 内装(約95㎡)・ユニットバス交換・キッチン交換・トイレ交換

工事期間 : 約2カ月

工事費用 : 450万円



プラン作成 : 中山周平


 担当大工 : 秋元修二


 担当大工 : 加藤雄介