コンセプトととは、家づくりの初めから終わりまでの一貫した考えかた。
コンセプトなきリノベーションは、
どこかゆるく、一貫性のない計画となってしまいます。
逆にお客様とコンセプトが共有できると、沢山のアイデアが湧いてきたり
途中迷いが出た時にも、ぶれることなく、
リノベーションの目的へと導いてくれます。これが「らしさ」につながるのです。
また、コンセプトをあだ名にすることで、どこか堅苦しく難しいイメージではなく、お子さまも直感的にコンセプトを理解して、
積極的にリノベーションに参加することが出来るのです。
当然ですが工事に携わる職人も現場名をあだ名で呼ぶことになります。
あだ名はリノベーションを楽しく確実に進めるためのツール。
お客様と私たちをつなぐコミュニケーションツールです。
私たちの家づくりは多様性も重要視しています。ライフスタイルは必ず変化するものです。
その変化に合わせて住まい方を変えていくことも、心地よさや快適さを得るためには必要不可欠だと考え、
用途の変化に柔軟に対応できるような多様性を一緒に考えながら設計を進めていきます。
また、テレビの設置用につくった台はベンチにもなるとか、靴箱だけど手すりにもなる、といった主目的とは別のプラスアルファを生み出す工夫も、多様性の側面として捉えています。
公共性を持つことも大切だと考えています。家そのものは、そこに住む人が所有しますが、その家も含めて1つの地域性を成すものです。
玄関先にベンチを置いて誰でも座れるようにすることも、家の設計には求められていると思いますし、これもまた多様性の1つになるのです。
こうした私たちの考えを丁寧にお話ししますが、あくまで主役はお客様。
ご要望を1つひとつ聞いて、それを実現するためにはどうすればいいかを考えながら、一緒にデザインをつくっていきます。
家そのものは、
そこに住む人が所有しますがその家を含めて街並みに大きく影響するものです。
小さな花壇や植栽も道行く人におすそ分け。
そんな公共性のある優しい住まいを目指します。
例えば、『玄関さきにベンチ』
誰が座るためでもないベンチが町と住宅を優しくつなぎます。
例えば、『小さな植栽』
道行く人に潤いを。
そんなふうに町とつながる設計を心がけています。
景色の見え方、暮らしの豊かさにも直結する窓。
お客様の暮らし方に合わせて窓と窓際を丁寧にデザインします。
家の中、中間、外
住宅の楽しさは、窓際の「中間域」にあると考えています。
ちょっと外に出てお茶を飲む、
窓際の椅子に座り雨を見ながら読書。
外と中を、その日の気分や天気に合わせて出たり入ったり。
木・アイアン・タイル・珪藻土・漆喰・紙などを適所に使い
空間をデザインすることで
お客様に長く愛される住宅になると考えています。
長く愛着をもって住んでいただくために無垢材を使います。リノベーション後が一番きれいな時ではなく、経年美化という言葉がしっくり当てはまる素材を丁寧にセレクトします。