33枚の留めのテーブル。
投稿:やまもとふみこ
ぶばーっ! とか
ぎゅぃいーん!! とか
ばりばりばりーっ!!! とか。
大きな機械が動いていで木材の加工をしている時は工房中に爆音が響き渡ります。
固い木を加工している時などは特に凄い爆音で、事務所内での会話も大きな声で滑舌よく話さないと聞こえなかったり、電話の声も聞こえづらかったりと、少し不便も感じるけれど工房が静かだとそれはそれで何だか落ち着かない気もするんですよね(笑)
今日の工房は大きな機械は一休みしていて、鉋(かんな)がしゃかしゃかする音が響き渡っています。
家具職人の五味さんが作っているのは、改装中の店舗に納める33枚のテーブル。
表面メラミン化粧張りで、大手ラワン無垢留め加工。
留め は二本の木材の端を45°でカットしてくっ付けて、仕上がりを90°にする事を言います。
この二本を隙間なく、ぴったりと付けるのは実は結構難しい(らしい) 45°でカットした先端は細く尖るので、湿気や乾燥の影響を受けて隙間ができやすいのだそうです。
鉋がけをしながらそんな話をしてくれるので、思わず厳しい目でしっかりぴったりくっついているかなって留めの部分を凝視しちゃいましたよ。。。
33枚。綺麗にぴったりくっついていました。
普段何気なく見ている家具や、建具の隅っこだけど、ここがぴったりとくっついていないと全体として綺麗な仕上がりには見えない大切な箇所。
神々は細部に宿る と、昔の有名な建築家もおっしゃったように、細部にこそ職人の技と努力の結晶が詰まっているのですね。
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