断熱と換気。横浜でパッシブ換気の戸建て住宅
今日は新築計画「ぐるっと廻れる家」に採用予定のパッシブ換気システムの
勉強に大泉まで行ってまいりました。
拝見させて頂く建物は、株式会社マツナガ会長の自宅です。
一度パッシブ換気システムを設置した建物を
体験したいという無理なお願いを
快く引き受けてくださりました。
説明をしてくださるのは松永社長!
ありがとうございます!!
パッシブ換気のメリットはたくさんありますが
家そのものを装置として機械の力をかりず自然の力で換気を行うので
家があるかぎり自然に換気し続けます。
電気代がかからないし、こわれない。
スイッチの入り、切りから解放されます。
排気のコントロールは天井に設置された換気口。
ティッシュを排気口に近づけるとくっつきました。
機械を使わなくても空気が動いているのがわかります。
ナイロンリボンセンサーが室内の湿度によって伸縮。
人が集まり湿度が上がると大きく開放。
人が少なく湿度が落ち着くと小さく絞り
無駄なく換気を制御してくれるすぐれものとのこと
皆感心して説明を聞いていました。
小屋裏の換気システムを覗かしていただくと
といっても換気口に2本ダクトが繋いであるだけです。
工事コストもかなり押さえられそうですね。
そして外側に2本の煙突。
一見薪ストーブの煙突と間違えそうですが2本!
パッシブ換気のシンボルとなるデザインですね。
なかなかいかついですが私たちもかっこよく納めたいですね。
一階に戻り今度は換気の入口。
出口があっても入口が無ければ空気は動きません。
床下に向けられたエアコンが
床下空間を温めます。市販されているルームエアコンです。この辺もリーズナブル。
床下に取り込むフレッシュエアー入口
外部
基礎内側
当然機械はついていません。
床下でフレッシュエアーをエアコンで温めます。
温められた空気は床に取り付けられたガラリから上昇。
一階室内にくまなく廻るように計画してあります。
ガラリの配置は、高性能窓といっても弱点である開口部の下に!
コールドドラフトを防ぐため窓際に設置
下が暖かいので床もホンノリ暖かく
床暖房の効果も期待できます。
1階の天井と2階の床の間を2階の各部屋に暖気をくばるための空間として利用するために
壁を一部大きくし床下とつないでいるようです。
この建物ではキッチンの前の壁を利用していました。
図面を皆で見ながらぐるりと廻れる家の計画の確認。
家が装置となり換気が機能するため
早い段階で意識の共有が必要になります。
この換気を成立させるためには(どの換気システムを採用するにしても)
家の断熱計画や気密性を確保するための施工力が最低限必要となります。
閉鎖的な機械換気システムと、外と積極的につながるパッシブ換気システム。
どちらもお客様の価値観や外部環境などで選ぶことが出来る手段なんですね。
松永社長、山田さん有難うございました。
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