フラッシュの建具・無垢の建具
今週はリフォーム物件に向けた家具製作が一段落した後、休むまもなく建具製作に入りました。
今回の建具はリフォームとあわせてのご発注です。
建具と一括りに言ってもデザインや素材、作り方は様々です。
一枚一枚取り付け場所に合わせて無垢材や合板材などをチョイスしていきます。
基本的にはフラッシュ構造の建具が多いですが要所々で無垢を織り交ぜています。
フラッシュの中芯材です。横に走る材料の本数や位置は取り付く金具やレバーハンドルの位置や剛性など細かく考えられています。
この様に芯材の表裏を合板で覆っていくのがフラッシュ構造となります。
フラッシュのメリットとしては重量を低く抑えることができます。建具としては開け閉めするときに軽く動かすことができます。
そして表面材も多種の中から選択が可能です。
こちらはナラ柾目の突き板で作ったものです。
こちらは白ポリタイプです。
こちらはフラッシュの建具の端に付く大手と呼ばれる材料を貼っているところです。
ここには拘りがあって手触りや質感の高い無垢材を貼り付けています。
これがあるのと無いのとではグレードが数段違います。
そしてフラッシュでもこんな事もできます。
中に仕切りのあるガラスが入るタイプです。これはある意味では無垢で作る建具よりも難易度は上がります。
ガラスも後から交換がきくように考えられています。
そしてこちらは無垢材で作った框の建具です。
フラッシュの建具と無垢の建具では仕事的にも似て非なるものです。
作り方も違えば使う道具も全く変わってきます。
その一つにホゾとホゾ穴を高精度で加工できなければなりません。
様々なタイプの建具をほぼ同時進行で作っていくので大量生産のように効率よくは行きません。
しかし、その分細かい仕様に対応できたり、他社様では作れない物にも対応しております。
五味