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框戸(かまちど)

家具職人五味です。

今回はしっとりと框戸についてです。

 

框戸とは枠で組んだ無垢の扉の事を言います。

建具を吊る場所によって、ガラスやポリカーボネートなどの

様々な素材を入れる事により用途を使い分ける事ができます。

新築やリノベーションなどで主に家の中心となる場所の入り口に提案させて頂く事が多いです。

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建具を構成する4本の木材ですが、目通りの良い高級な柾目材を使用しています。

柾目は目切れが無く見た目が良い事に加えて、木材の質としては最も狂いの少ない素材です。

四本の枠だけで構成される框戸にとって材の狂いは致命的な捻れとなって現れることとなります。

捻れた建具は上端と下端がの位置が10mmも20mmずれてしまう事になりかねません。

 

框戸の加工で部材の接合は「ホゾ構造」で組んでいます。

ホゾは強度が有り捻れを抑えたり、框戸との相性が良いのですが多少の技術を求められるので、

昨今では建具屋さんでも敬遠される事が多いです。慣れてしまえば基本的な楽しい木工技術の一つです。IMG_8682IMG_8683IMG_8685

ホゾに変わる加工としてはダボ構造やドミノなどが有りますが長期的な強度に欠点が有り、後に剥がれて脱落するなどの事例を沢山見てきました。建具に限って本質的にはホゾに変わる構造は無いものと思っております

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少し専門的な話しでしたが、普段どんな事を考えて木工をしているかを少しお話ししてみました。

 

 

 

 

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ラストスパート

家具屋の五味です。

 

「二つの寄棟からなる平屋」は昨日、完成見学会を無事に迎える事が出来ました。

あとはお引き渡しに向けて最後の仕上げです。

見学会の時の写真と家具取り付け時の写真を織り交ぜながらお伝えしたいと思います。

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寄棟造りという平屋の屋根を二つ連ねた形が、特徴的な外観と間取りを産み出していると思います。中に入る前からワクワクしますね。軒の形がなんとも素敵ですね。

 

 

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最初に玄関収納、奥の手洗を含めると間口3600mm もありかなり奥行きが有ります。

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玄関を上がると先ずはこのなぐり床がお出迎えしてくれます。足触りがモコモコすべすべしてとても気持ちいいです。

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リビングには大きな造作ソファーを設置しました。

小窓が素敵です。

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定番のテレビ台もお作りしました。

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ダイニングキッチンも全て造作でお作りさせていただきました。

特徴的なのが、キッチンの作業スペースが180mmほど床が下がっています。

(キッチン自体の高さは850mmで標準範囲です)

これによりキッチンとつながるダイニングテーブルの高さを下げ、家具の圧迫感をかなり少なくさせ、窓の開放感を引き立てているなと思いました。(家具屋の個人的な見解です)テーブル高さを下げた分、椅子の脚は高さを詰める予定です。

テーブル部分も本格的に造り込んであるので裏側も見せられますよ。

写真でもお分かりになりますように周りの環境が全て緑に覆われていて、緑の切れ目に富士山が見えるとっても素敵なロケーションのキッチンです。本当に羨ましいです。

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仏壇収納や子供室の家具。

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洗面台と三面鏡の収納棚。

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建具の製作風景です。

あと少しで取り付けです。

ラストスパートきっちり納めたいと思います。

 

 

 

 

建具製作(音楽室のある家)

家具職人五味です。

音楽室のある家の建具を製作しました。

新築の建具は戸枠に合わせ全て一枚一枚採寸してミリ単位で製作します。

普通、家一件分の建具で15枚~20枚位はありますが、種類としては様々な物が入り交じります。

引戸、開き戸、戸車、雨戸、格子等です。これらに素材や金具、塗装の種類の要素が絡み合ってくるので、一つ一つ確認しながら間違えない様に丁寧に作っています。

今回もかなり良い出来に仕上がりました。取り付けが楽しみです。

 

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眺望のある家

家具職人五味です。

今年もよろしくお願い申し上げます。

今年の私の目標は「健康に良い物作りを行う」ことです。

身体が資本の職人にとって、先ずは己の健康を作らない事には良い物作りをすることが出来ないと思っております。幸いにも年末に行った健康診断の数値も以前よりも良くなってきています。(笑)この調子で上がっていくぞー!!

 

ということでめでたく年越しを終えたところですが、新年早々にお引き渡しが控えております。いきなり最後の追い込みでロケットスタートを切っております。

家具制作は年末に終えてあったので、建具の製作に入りました。

建具の製作は家具とはまた違った醍醐味がありそれなりに楽しめます。

詳細は割愛させていただきますが、大体一軒の家の中で3〜5タイプの建具を製作しています。建具は実際に家の中で一番手に触れる部分でもあり、引きやすさや手触りなども重要な部分ですので、家具に負けないくらい良いものにしていきたいと思います。

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キッチン、本棚、収納BOX、建具、デスク

2月なのに最近は暖かい日が多く過ごし易いですね。

年明けからの1カ月半ですでに多くの家具を製作しておりますが、その一部をご紹介します。

 

こちらはフルオーダーのキッチンです。

コンパクトですが、様々なご要望を取り入れています。

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特徴的なのは下段が全てワゴンになっていることです。

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入れるものの大きさや使い方を細かく指定して頂きましたので、

なるべくご要望に沿えるように致しました。

 

こちらはマンションリノベーションのお仕事で間仕切りを兼ねた棚です。

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ご予算の都合上、家具はなるべく簡単にと御依頼でしたが、最低限の意匠上の手を抜くことはありません。

そこは家具屋さんが家具を作る良いところなのかな思います。

また、ご依頼主様がご自身で塗装されるなど予算を削減する工夫もしています。

それもまた愛着が湧いていいのではないでしょうか。

 

こちらはアメリカンブラックチェリーの収納BOXです。

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小さなBOXですが、天板はブラックチェリーの無垢板です。

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無垢板なので裏には反り止めも施しております。

クリアオイル塗装を施しました。

 

こちらはガラス入りの建具の製作です。

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家具屋ですが建具も得意中の得意です。

様々な建具に対応しております。

 

こちらは事務所用のデスクです。

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大きさは4×0.6のものを向かい合わせで設置しました。

私もこれだけの大きなデスクは見たことありません。

材料はゴムの集成材です。

このような大きさの集成材も特別オーダーで製作しております。

 

 

 

以上

「車寄せのある平屋」の家具

こんにちは、家具屋の五味です。

仕事にかまけてブログを更新せずに

いつの間にか今年も残るところあと数日となってしまいました。

先日、完成見学会を行いました「車寄せのある平屋」の家具達をご紹介いたします。

今回は意匠面にナラ材を使用しています。

ナラ材は一般的には高級材にあたります。

木目がしっかりしていて硬質な質感があります。

キッチンはアイランド型と壁面とセパレートに配置しました。

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アイランド型は両面使いの収納扉付きです。

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 壁面側は引き出しを多く配置して、収納を十分に確保いたしました。

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ソファーも背と座のクッションを含めフルオーダーメイドいたしました。

大容量の収納引き出しもついています。

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TV台は間口が3.6mもある超大型ではありますが、

非常にすっきり収まったのではないかと思います。

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天板は無垢材をハギで製作いたしました。

ハギとは材料の幅を目的の幅にするために、繋ぎ合わせる作業の事を言います。

この作業は材料の長さが長くなればなるほど大変であるのと、材料の購入や選定が難しくなってきます。

今回は3.6mあるので苦労する部分もありましたが、綺麗に収まって良かったです。

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このようにハギの際は長い材料を一枚ずつ木目の選定しております。

 

 

建具も家具と共材にて製作しております。

写真の建具は、リビングダイニングのメインの建具なので、無垢の框組で製作しました。

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そしてアイランドキッチンの横にはテーブルをクルミ材で製作しました。

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こちらは総無垢で脚も共材のクルミです。

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 ホゾ組みなので強度は抜群です。

組み立てもクランプしてしっかりかためます。

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クルミは木目と質感が柔らかくて手触りの良い木です。

テーブルには良く適した木材です。

ナラ材の家具にもとてもマッチしていると思います。

 

他にもトイレ収納やミラー付き洗面台などご紹介しきれないほどありますが、

このようにすべての家具を自社で製作できるのが中山建設の大きな特徴です。

 

 

さて、私の今年の最後のブログですので最近のチャボの花梨さんの様子もご紹介したいと思います。。

 

 

今年の5月に引っ越してきてやっと環境に馴染んできました。

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椅子の上で箱座りしています(笑)

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初めての冬を迎えてこの寛ぎ様ならもう安心ですね。

併設されたカフェに来るお客様にもかわいがってもらっています。

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素敵なカフェテラスを背景に一枚。

 

今年も大変お世話になりました。

ブログを見てくださってありがとうございました。

それでは皆様よいお年を!

 

 

 

 

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