| Subcribe via RSS

クラフトマンの家の家具

こんばんは。家具屋の五味です。

先週はクラフトマンの家に納める家具を仕上げました。

この家具はクラフトマンの家最大の見せ場になる部分です。

いつもそうですが、それはもうかなりの気合を入れています。

その最大の見せ場ですがレッドシダーのキャビネットに取り付く6.5mの天板です。

6.5mの天板と軽く言いましたが、そもそも6・5mもある材木は規格外の大きさですので売ってはいません。。

自分も24年間無垢の家具を作ってきましたが、こんなに大きな板は初めて作ります。

IMG_1829

(材木の使い方を決める木取り作業)

 

これはもちろん「はぎ板」です。はぎとは幅の狭い板を貼り合わせて大きな板にすることを言います。

IMG_1849

(はぎ前の状態)

 

 

はぎは無垢財を扱う木工の基本的な技術ですが、これを失敗すると後に「ハギ割れ」をおこしたりするので最も重要な技術でもあります。

加えてこの長さのものですから当然長手方向にもはぎます。

IMG_1848

(ハタガネを使っての圧締作業)

 

これがまた長いこと長いこと。。骨が折れるとはこの事です。。。

そして完成系がこちらです。変な形をしてるのは取り付け後のお楽しみでとって置きますね。

IMG_1859

 

メインの天板を仕上げた後、キャビネット本体も順調に組みあがり、工場にところ狭しと置いてあります。

 

IMG_1915

キャビネットの見せ場はこの扉です。

無垢の框を強度の有るホゾ組みで組んでおります。

IMG_1902

「ホゾ組み」は「ダボ組み」などに比べて技術的に経験が必要だったり、作るのに時間もかかったりと高価ではありますが経年で壊れることは先ず有りません。

良い家具と言われる物にはやはりホゾ加工は欠かせません。中に入る羽目板もラフ材を表に出した特徴的な仕上がりです。

羽目板の模様も敢えてランダムになるように全体を見て決めています。

 

IMG_1881

(ホゾ穴を角のみ盤で加工中)

 

そうやって手をかけた家具たちが無事に出荷されてやっと肩の荷が下ります。

IMG_1924

(長すぎてトラックにおさまりません 笑)

 

 

取り付け後の様子はまた後ブログに書かせていただきます。

この夏はまだまだ忙しくなりそうです。

以上です。

 

 

レッドシダーで造る玄関引き違い戸

クラフトマンの家もいよいよ大詰めに入り建具の製作に入っています。

レッドシダーで作る玄関引き違い戸です。

日頃から無垢の框扉の加工は慣れてはいるものの、今回は特別に緊張感があります。

毎日、大工さんの目に晒される訳ですから家具屋としては失敗はできません。。

ビシッと気を引き締め加工に入ります。

木取りを終え勝手墨を施した加工待ちの材料達。

IMG_1769

 

IMG_1768

ホゾ穴の加工をするのに穴の墨付けをします。この作業は鉛筆では行いません。

IMG_1772

筋け引きという小さな刃物の付いた道具を使い筋を引きます。

この筋は限りなく点に近い線である為、精度の要る作業には欠かせません。

筋を引いたら角のみ盤で穴を開けます。

IMG_1774

精度良く開けることができました。

今度は穴に合わせてホゾを作ります。

丸鋸でホゾの胴付きを決めます。

IMG_1775

次はホゾの「だき」(厚み)を決め程よい入り具合に調整します。

IMG_1777

そしてホゾの「きき」(幅)を決め中間の島を抜きます。島を設けることでホゾ穴の強度を高める事ができます。

IMG_1793

ここまででホゾとホゾ穴の加工は終わりです。

框を組む前に必要な加工はできるだけやってしまいます。

大きな建具になってからでは取り回しが悪く作業が難航するからです。

IMG_1795

やっと組み立てに入ることができます。

接着剤を塗布し、旗がねで締め込み圧締をします。

IMG_1796

 

IMG_1797

 

IMG_1802

上手く組みあがりました。鉋で表面を仕上げ完成です。

IMG_1798

吊り込みが楽しみです。後は大工さんよろしくお願いします。

五味

パーテーション製作

家具屋の五味です。

先日製作したパーテーションをご紹介します。

とあるクリニックのブースを仕切るためのパーテーションです。

IMG_1629

素材は木目調のメラミン(樹脂)合板です。中には曇りガラスをはめ込んでいます。

IMG_1630

 

IMG_1631

製作していく中でパーテーションの強度、壁や天井との接合の収まり、コンセントの配線経路など考えることは多々あります。

4枚ともうまく収まったと思います。

最近はこの様な店舗やクリニックの什器のお仕事も増えています。

以上

 

 

 

 

 

加工のあれこれ

家具屋の五味です。

今週は加工のご紹介です。

これは何の加工かと言いますと…

IMG_1377

この幅に対して三つ位作ります。

 

ビスケットも加工して…

IMG_1378

板を合わせます。

IMG_1379

そしてこの金具の登場です。

IMG_E1380

金具にはボルトが仕込んであります。10mmのレンチでボルトを地道に締めこみます。

この穴の形はボルトをまわす為のサービスホールなのです。

 

そして固く閉めこんだら完成です。表に返せば継ぎ目もほとんど目立ちません。

IMG_1382

 

この様なカウンターや板どうしの接合に大活躍の金具「カウンタージョイント金具」のご紹介でした。

この金具は非常に便利ですが金具サイズのチョイスや金具の位置、加工合わせの芯がずれると後々不具合が出ます。

何の加工でもそれなりのノウハウが有り、木材の特性などを考慮しなくては良い収まりにはなりません。

日々勉強、日々チャレンジ、他人のやり方も大いに参考にしますが、最後は自分で考えて実行する。

ノウハウや知識は自分で積み上げていってこそ本物になります。

ちょっとくさいですが以上です。

五味

 

 

ウォールナット一枚板テーブル

今週はウォールナットの一枚板テーブルを仕上げました。

幅が2500mmの大きな一枚板です。

芯に近い材で入り皮がありますが、色も良く木目の通ったとてもいい板です。

IMG_1286

 

なんというか迫力があり木の生命力を感じます。

こういうすばらしい木を加工する時は経験の有無にかかわらず緊張するものです。

 

 

先ずはルーターで平面出しを行います。多少の反りが有ったものの思ったより捩じれが少なく、何とか50mmの厚みに仕上げることができました。

 

平面出し後ルーターの刃の跡を鉋で取り去ります。

IMG_1287

 

ウォールナットは仕上げの工程が進むたびに色や木目が浮き出てきてとても綺麗です。

そして、木口側は直線にカットせず製材の状態に近いワイルドな仕上がりにしました。

IMG_1292

 

IMG_1291

今回はコード穴が欲しいというご要望で二箇所にコードキャップを取り付けました。

IMG_1290

仕上げ後オイル塗装を施し完成です。

 

五味

 

特注スライド棚のダイニング収納の納品

今週は横浜のお宅に他社様からの注文家具を納品して参りました。

この棚は本棚としてはかなりの大きさが有ります。

幅と奥行きが有るので二階に運び込むにも階段からは上げることはできません。

と言う訳で、バルコニー側から引越し屋さんが使う平ロープを使い吊り上げちゃいました。

今回は石谷大工と高野大工にも応援に来てもらい、男2人で吊り上げてもギリギリの重さでした。

運び入れも順調に終わりまして次は家具を据え付けます。

製作前に事前調査に来て細かく収まりや寸法などを測っていたので、既存のカウンターの上にピッタリと計算通りにはまりました。

IMG_1133

 

きもちいい程ぴったりです。自分的には前日からかなりドキドキしていましたが上手くはまって本当によかったです。

IMG_1134

そして今回大工さんを連れてきた訳は建具の釣り込みが有ったからです。

ダイニングと階段の間の天井にレールを這わせて吊りの引き戸を付けます。

そのレールを吊るのに天井を補強しなければならないのです。

家具を入れる真上の天井を開口して補強材を入れます。

IMG_1149

さすがに大工さんは慣れたもので天井の補強も難なく終わりました。

無事に建具の吊り込みも終わり完成です。

IMG_1150

 

今回お客様のご要望で本棚に組み込むスライド棚を製作しました。

そのスライド棚を指定の位置で止めたいとのご要望です。

この家具をデザインした設計士さんと私とで試行錯誤した結果この様に成りました。

 

IMG_1122

 

IMG_1124

 

IMG_1125

これはかなり革命的なシステムだと思いますが、何が革命的かというとスライド棚を止めるスライドレールが

かなり限定的なものしかメーカーで開発されていないのです。

これは相当いい結果になりました。

お役様のご要望があって設計士様のアイデアに私の技術が乗っかって生み出された物でいい経験になりました。

ありがとうございました。

お客様にも大変喜んでいただけて一安堵です。