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無垢の特徴を考える

1月18日 22:05 リフォーム

石谷 真介
Ishitani

こんにちは。
大工の石谷です。

実は数年ぶりのブログになりますが
頑張って更新していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

昨年リフォーム工事を営業担当させていただいた現場のご紹介です。
戸建てのカーペット張りの床と階段に杉のフローリングを張る工事でした。
杉の無垢フローリングを階段の段板に張って立上りのケコミ部分には杉板を張りました。

杉はやわらかく肌触りがやさしくて温かみのある材料で裸足で歩いて気持ちのいい材料でおすすめです。
ただ、やわらかさが弱点になるところもあり、
階段の段板のかどが歩いているうちに削れて丸くなってしまうのです。

これも無垢材の味でもありますが今回は段板のかどにタモ材を張りました。
タモを使ったのには二つ理由があり、一つは杉に比べて硬い木なのでかどが削れないように。
もう一つは階段を降りてくる際に視覚的に杉のフローリングだけだと段ごとの境が見えずらいので
タモをかどに張ることで段ごとの境をわかりやすくしたかったのです。
階段に杉を張る作業は根気がいりますが鉋で削り合わせながら丁寧に張っていきます。

 

階段

 

 

 

 

 

 

 

 

階段2
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビフォー!

 

 

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アフター!

おぉ・・・杉の階段素敵です。

 

 

床の杉フローリングも

しまった・・・床のビフォーの写真がありませんでした。

 

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アフターたくさん見てください。
玄関の框はカエデにしました。
もちろん無垢材です。
白い杉フローリングに色味を合わせたくて
杉、ヒノキだとやっぱりかどが削れてしまうのでカエデにしました。

やっぱり無垢材はいいですね。
お客様にもとても喜んでいただけました。
大工さんがすごく丁寧でしっかりしていて
あんな大工さんは初めてで安心してましたと嬉しいお言葉もいただきました。
お客様に喜んでいただけた時がこの仕事で一番うれしい時です。
工事担当の秋元大工に伝えたらやっぱりうれしそうにしていました。
ありがとうございました。

 

クラフトマンの家 無垢フローリングオイル塗装

7月12日 18:08 新築戸建て

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先日、クラフトマンの家の無垢フローリングにオイル塗装をしました。

 

大工さんたちは猫の手も借りたい忙しさの中、各々の現場の合間をぬってクラフトマンの家の施工を進めています。

そんな中、オイル塗装のヘルプ要員が必要とのことで、私もお手伝いに行くことに!!

 

ご自宅のフローリングのメンテナンスとして自分でオイル塗装していると聞くこともあるので、

ご経験のある方はかなりいらっしゃるのかな?

我が家は「オイルは塗らないでください」と言われ(理由はよく聞きませんでした(^^;)たので、

面倒がなくていいや~。くらいな感じでやったことがないのです(笑)

 

まったくの素人、初めての作業でお手伝いになるのか?怪しいところではありますが(^^;

私は何かしらの形でお手伝いできることが嬉しくて、やったことのない作業を体験できるのが楽しみで、

わくわくしながら現場へ向かいました。

 

まずは工房になるフロアから。

このフロアは杉の無垢ボードを使用したフローリングです。

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高野大工がオイル塗装に取り掛かっていました。

隅まで丁寧に施工しています。

 

オイルはこちら

oil

リボス社の自然塗料です。

 

さて、私もお手伝いを!

私はウェス(布)で拭き取り作業をしました。

クーラーが効かない部屋で黙々と。汗だくになりながら…

ただ拭くだけなのですが、足腰や腕が結構疲れます(^^;

でも、私、こういう作業嫌いじゃないです!(笑)

 

このフロアが終わったころには、かなり疲れていましたが、

ここからメインフロア、リビングのオイル塗装作業です!

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こちらのフロアは、ナラの無垢フローリングです。

樹の種類によって木目に特徴があるのですが、ナラは木目がおとなしいのが特徴だそうです。

 

私はオイル塗りをしながら、さまざまな木目を楽しんでいました。

 

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こちら、綺麗な年輪ですね。この樹が育った年月に思いを馳せてみたり・・・

 

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これは誰かがいたずら書きしたような木目です。

どことなく某メーカーのエアコン うるるとさらら のぴちょん君をさかさまにしたような(笑)

 

木目を楽しむのも、無垢フローリングの楽しみですね(^^)

 

そんなこんなで無事に2フロアのオイル塗装が終了しました。

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リビングはこんな感じで、造作家具もそろってきましたよ。

正面にはソファが入るのですが、ソファーが入ったらまた雰囲気が変わってくるかもしれませんね。

とても楽しみです。

 

さて、初めてのオイル塗装作業。誰でもできる作業でしたが、なんとかお役に立てたのではないかと思います!

こうやって、自分の手をかけていくと、どんどん愛着が湧いてきますね。

 

「クラフトマンの家」も完成間近。

引き続き、完成をお楽しみにお待ちください!

 

初めての位置だし

今回は壁に杉の無垢材を張っていく作業です。

普段床材に使っているようなサネのある材料を壁に張っていくのでやり方的には一緒です。普段は親方の皆さんがやっている作業の位置だしからすべてやらせてもらいました!

位置だしは全体をみて見栄え的にも作業的にもいい位置を見つけて出さなければなりません。ここでミスをすると後々大変なことになるので時間がかかってしまいましたがなんとかうまく位置の墨が打てました。DSC_0050

上の写真は位置だしが終わって張り終えた部分とこれから張っていく部分がみえるようになっています。写真だと見にくいのですが奥の板の手前あたりの壁に縦に一本墨があるのですがそれが基準の墨になります。

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収納の中はこのような感じになります。このあとカウンターの前にも同じように墨をだし張っていきました。

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上の部分は見切りでまた違う仕上がりになりますが、下の部分はこのような仕上がりになります。極端に変な部材も入らずできてよかったと思います。

絨毯から無垢フローリングへの張り替え工事を全てお見せします。その2

投稿:やまもとふみこ

その1の続きです。

今回使用したフローリングは、ニシアワーみんなの材木屋 ユカハリ の30mmの杉フローリング!!

 

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岡山県の西粟倉村と言うところで育った杉の間伐材を使用したフローリングです。

冬は暖かく、夏はサラッとした足ざわりがとっても気持ちの良い杉の無垢フローリングは、箱から出した時に既に杉の良い香りが漂っていました。

無垢の木から出る香りにはリラックス効果があるそうで、触感だけでなく見た目や香りからも自然素材の心地よさを楽しむことが出来ます。通常のフローリングの厚みが15mmなのに対して、今回は贅沢30mm!

厚さが二倍な分、ぬくもりもリラックス効果も二倍期待できますね^^

 

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ニシアワーみんなの材木屋 さんでは、その名の通り一般ユーザーの方に向けて材木の販売をしていらっしゃいます。 HPでは無垢フローリングが出来上がるまでの様子を綺麗な写真と分かりやすい文章で詳しくご紹介していらっしゃるので、私も実際の無垢フローリングが届くのをとても楽しみにしていました。

箱から出した無垢フローリングは、とっても綺麗な木目で、節の埋め木も良い味わい。思わずなでなでしていたくなるとっても心地良い杉の無垢フローリングでしたよ^^

 

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この日からの工事は、修ちゃん  にバトンタッチ!

普段は一人の大工が最初から最後まで担当するのですが、ただいま大工それぞれが担当している現場が大詰めの段階を迎えている為

それぞれの現場の作業に響かないように入れ替わり立ち替りでの工事です

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テンポよく進んでいく作業の様子を、お施主様が沢山の写真に残して下さいました。ありがとうございます!

修ちゃんの写真集が出来るくらい沢山写真を撮って下さっていたので、私が現場にお伺いしていない時の作業の様子も良くわかります(笑)

こうして大工のお仕事に興味を持って下さるのもとっても嬉しいですね^^

 

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これは仕上げの無垢フローリングを張りこんでいる時の様子ですね。

一枚一枚をぴったりくっつけるのではなく、季節によって収縮膨張を繰り返す無垢フローリングの癖を読み適度に隙間を開けながら張っていきます。

今回使用したニシアワーみんなの材木屋 さんの無垢フローリングは、節に丁寧な埋め木がしてあって、それもとても良い味わい。

ランダムに並ぶ木目や節もそれぞれに表情が違うので、フローリングの並べ方ひとつにも大工さん達のこだわりが垣間見える箇所でもあります。

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そうして完成した杉の無垢フローリング張りのリビング。

仕上げのオイルはセルフビルドで後日お施主様が塗られました。

 

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絨毯からキリッと綺麗な表情の杉の無垢フローリングに生まれ変わった室内は、窓から入る光を柔らかにし部屋全体がぬくもりある明るい印象になりました。

合計4日間のリフォーム工事でしたが工事中の様子も、仕上がり後の室内も、とても喜んで頂く事ができました。

 

お部屋の印象を大きく変えたいなら、まずは床だけ変えてみるのはいかがでしょう?

無垢フローリング張り替えの工事はとっても満足度の高い工事になると思いますよ^^

 

 

 

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絨毯から無垢フローリングへの張り替え工事をすべてお見せします。その1

11月2日 20:32 素材のお話し

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投稿:やまもとふみこ

 

絨毯敷きのリビングを、無垢フローリングに張り替える工事に密着した写真を残す事が出来たので、今回はその工事の様子を詳しくご紹介してみようと思います。

注)画像大量です(笑)

 

今回承りました工事は絨毯から無垢フローリングへの張り替え。

広さは約17㎡ほどのリビングです。

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別室や廊下なども全て絨毯敷きの為、リビングのみ床を張り分ける工事になります。

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まずは現状の絨毯の撤去。

通常マンションのカーペットはグリッパー工法と言い、クッション性を増す為に敷かれたフェルトと共に部屋の隅をぐるっと回った釘の出ている板に引っかけて留めてあります。

カーペットとフェルトを剥がしたら、マンションの構造体となっているコンクリートスラブが現れました。

このコンクリートスラブとは、このお部屋の床であると共に下階の天井にもなっているので、スラブの上に床を張る為には、マンション規定で定められた防音規定をクリアしなければなりません。

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こちらのマンションの防音規定は LL-40(新規定ではΔL4等級)

現在流通している素材でLL40(ΔL4等級) をクリアする事が出来る部材は乾式二重床以外にないので、乾式二重床を施工後、無垢フローリングを重ねる事になります。

石谷大工が書いているのは、乾式二重床に必要な部材の実寸。実際に室内で当ててみて床に干渉する部分の納まりを確認します。

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同じ室内でも何ミリかの不陸(床が凸凹していること)は必ずあるので、室内を細かく計ってそれぞれの高さを確認。

手前に置いてあるのが、置床と呼ばれる部材の支持脚(音を吸収するゴムが付いている部分)です。

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部材の規定に従い、必要な数量の支持脚を置いて高さを均一にし、 20mmのパーティクルボード と  9mm合板     を張り重ねて行きます。

ここまでの工程で約2日が掛かっています。

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細かな納まりが必要な箇所は大工の腕の見せ所。

枠の納まりや、上がった部分に付ける框(かまち)の処理は木と木がぴったり吸い付いている様に組み合わさるまで、ミリ単位の調整をして綺麗な仕上がりを目指します。

細かな仕事に定評のある加藤大工が、框と和室の敷居をぴったり綺麗に仕上げて2日目の作業完了です。

と。

長くなってきたので、続きは水曜日にUP予定の その2へつづく。

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次回予告。

今回使用したフローリングは、ニシアワーみんなの材木屋 ユカハリ の30mmの杉フローリング!!

通常使われるフローリングの厚みが15mmなので倍の厚さのフローリングの仕上がりはいかに?! 乞うご期待っ!!

 

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つながるキッチン。解体工事が終わりました。

投稿:やまもとふみこ

 

LDKの真ん中に部屋全体を見渡せて、家族みんながそれぞれの時間を過ごしながらも繋がっている事ができる

つながるキッチン リフォーム工事の解体工事が終わりました。

 

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リビング・ダイニング・キッチンと和室。

それぞれに空間を分けていたこちらの壁は、秋元大工の解体できれいさっぱり。

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同じ角度から撮った写真だけれど、随分とイメージが変わりました。

ベランダからの光や風がお部屋全体に行きわたって気持ちのいいLDKになりそうですね^^

解体が済むと、天井裏の電気配線の移動。キッチンの位置が大きく変わるので、それに合わせて必要な箇所に電気を通しておきます。

「 天井裏の電気配線って開けてみないとホントわからないんですよね~ 」

なんて電気工事担当の吉田さんが天井裏から出ている線をひっぱりながら申しておりました。

そんなお話をしていたら、材木屋さんの常盤商店さんが下地に使う合板を運んできてくれました。


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室内に入ったとたんに

「 あらっ?マンションなのにずいぶん明るいね~! 」

なんて期待していた通りの感想をくれます(笑)

「壊す!」 が済んだら今度は 「作る!」作業のはじまり。

杉の無垢フローリングの張り込み作業が始まりました。

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フローリングを張る際に、節=ふし=の状態や 実=さね= と呼ばれるフローリング板と板を連結させる凸凹を確認して、状態の良い物だけを張る様にしています。

今回入れて頂いた杉のフローリングは 実 の部分に節が入っていて欠けてしまっている物が何本かあったので、状態をお伝えし交換してもらう事になりました。

現場で大工がフローリングの一本一本を検品したり、不良な物を選別したりといった作業は、品質が安定している合板フローリングではあまり無い事なのかもしれません。

全てが均一にはならない無垢のフローリングだからこその手間の掛かる作業。

大工の厳しい目と、技術があるから、無垢フローリングのある暮らしを安心してお届けする事ができるのだなぁと感じました。

これからどんどんと進む、つながるキッチン リフォーム工事!

仕上がりが楽しみです^^

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